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作業療法士の就職先と気になる施設別の特徴は?

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作業療法士は、今や医療・介護をはじめとした幅広い分野で活躍しています。

今回は、作業療法士にはどのような就職先があるのか、

施設ごとにどのような特徴があるのかをまとめていきます。

 

そもそも、リハビリってどんな仕事なの?という方は、こちらの記事をご覧下さい。

jiyuniikiru.hatenablog.com

jiyuniikiru.hatenablog.com

 

 

医療領域

医療領域には幅広い種類の病院がありますが、ざっくり分けると

怪我や病気になってしまった後に手術等を行う、急性期病院。

急性期病院から自宅退院が難しい方の転院先として回復期病院があります。

本当にざっくりなので、医療分野の詳細については、今後記事にしていきます。

 

急性期病院

急性期病院とは、怪我や病気になってしまった後に、集中的な治療や手術等を行う病院になります。皆さんが一番最初に想像するような病院は急性期病院という括りになります。

作業療法士が急性期病院へ就職すると、幅広い疾患の患者さんを対象にしたリハビリを行うことができます。医療全般の知識の向上に繋がります。

 

回復期病院(リハビリ病院)

回復期病院とは、別名でリハビリ病院と呼ばれることがあります。

ほとんどの方は、急性期病院を退院すると自宅に帰ります。

中には、手術後の後遺症等により、自宅に帰る準備が整う前に

退院の時期になってしまう方もいらっしゃいます。

そういった方のリハビリを集中的に行う病院を回復期病院と言います。

回復期病院では基本的に365日、集中的にリハビリを行うため、

リハビリスタッフの数は多い傾向にあります。

新卒で就職先に悩んでいる方は、回復期病院へ就職することで、

リハビリ知識の向上に繋がります。

また、1人の患者さんに対して行えるリハビリ時間が長いため、

試行錯誤を繰り返しながら学んでいくことができます。

 

診療所

診療所とは、病床数(ベッド数)が19以下の医療施設になります。

よって、20床以上の医療施設から病院と呼ばれるようになります。

 

 

介護領域

介護領域でも、数多くの作業療法士が現場で働いています。

介護領域の施設やサービスはかなり多く、似たような名前の施設等もあるため、

もう少し詳しく記載したものを後日、アップする予定です。

 

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設と聞くと、あまりピンと来ない方も多いかも知れませんが、

よく老健と言われている施設です。

老健は、病院と老人ホームの中間的な立ち位置のような施設です。

看護等の医療管理のもと、リハビリを行い、自宅復帰を目指す施設となります。

介護領域の中で、作業療法士の就職率は老健が一番多いと思います。

 

特別養護老人施設(特養)

よく老健とごちゃごちゃになっている方も多くいますが、

特養は、主に日常生活に介助が必要な方が介護を受けながら生活を送る施設となります。

 

デイサービス(通所介護)

デイサービスとは、一度は聞いたことのある名前だと思います。

デイサービスは、自宅で生活している方が、通いで受けられるサービスになります。

施設からの送迎があり、入浴や食事、レクリエーション等を行う施設になります。

 

訪問リハビリ

訪問リハビリとは、療法士が利用者さんの自宅に直接伺い、

自宅の環境に合わせてリハビリを行うサービスになります。

 

 

精神科領域

以前の記事でも書きましたが、作業療法士は精神科領域への就職先もあります。

精神科領域への就職先もあることは、OTの強みともいえます。

jiyuniikiru.hatenablog.com

 

精神科病院

精神疾患によって、自宅での生活が困難となり、入院されている患者さんに対し作業療法を行います。

精神疾患とは、うつ病や統合失調症、最近話題の依存症等が対象となります。

精神の安定等を目指し、社会への復帰を目指していきます。

 

精神保健福祉センター

精神保険福祉センターとは、地域で生活されている方の精神的な健康を維持・改善していく施設になります。

主には、地域住民への精神疾患や依存症への啓発活動や地域住民の相談窓口等があります。

 

 

その他

作業療法士の大まかな就職先の領域は、上記になりますが、

もっと幅広い分野でも活躍している作業療法士がいるので、紹介していきます。

 

教員

大学や専門学校に所属し、これから作業療法士を目指す学生さんに対して、

座学や実技等を教えてくれます。

要するに、学校の先生です。

 

企業への就職

作業療法士の経験を生かし、医療・介護施設ではなく、企業へ転職されている方もいます。

中には、生命保険屋さんや、福祉用具を作る企業等への転職があるようです。

 

 

おわりに

一部ではありますが、

今回は、作業療法士の就職先について、簡単な施設の特徴を踏まえつつ、紹介していきました。

作業療法士には、沢山の就職先があり、悩む方もいると思います。

経験者はご自身の興味があるところを選んで、働くのが一番だと思います。

 

問題は、新卒の療法士さんだと思います。

これから初めての就職先を探す方は、経験値を積むことが大切になります。

始めは急性期病院や回復期病院へ就職する事で、知識を深める近道になるかもしれません。